【導入事例】AMETEK Brookfieldが部品コストを88%削減|Formlabs Fuse 1+ 30W

部品の内製化では、材料費に加え、加工設備への着脱や外注待ちも検討の対象になります。
AMETEK BrookfieldはFormlabs Fuse 1+ 30Wを活用し、接続クリップの部品コストを88%削減。
複雑な形状の製作や、納入が遅れた部品の代替生産にも取り組んでいます。
導入企業と課題
AMETEK Brookfieldは、粘度計やテクスチャーアナライザーなどの材料評価機器を製造しています。
米国マサチューセッツ州ミドルボロの拠点では、アルミ部品の切削加工やFDM方式によるナイロン部品の造形に時間と費用がかかっていました。
また、FDM造形品の積層痕が、顧客向け用途での課題となっていました。
使用した製品・材料
導入したのはSLS方式のFormlabs Fuse 1+ 30W。公式事例にはNylon 12 Powderと粉末処理装置Fuse Siftも登場します。

3つの活用例
接続クリップ:着脱作業を減らし、25ドルから3ドルへ
RTDポート接続用の小さなクリップは、切削加工機に一つずつセットする作業が負担でした。
SLSへの変更でその作業を減らし、部品コストは25ドルから3ドルへ低下。
この部品で88%削減した結果です。

HPQA部品:複雑な形状を社内で製作
Helipath Quick Action Lab Stand(HPQA)の部品は、切削加工では製作が難しく、外注も検討されていました。
SLS方式を活用することで、ねじ山や内部空間などを備えた複雑な形状を社内で製作し、設計変更の検証にも対応しています。
公式事例によると、MJF方式での外注見積もりは1個あたり50~70ドル、内製時の粉末・材料費は15~20ドルでした。
ただし、両者では費用に含まれる項目が異なります。

スプリングリテーナー:検証を経て納入遅延に対応
サプライヤーから30個のスプリングリテーナーを予定どおりに調達できなかった際、既存部品をもとに形状を再現し、Nylon 12 Powderで造形しました。
機能検証に加え、耐久性や高温環境、輸送時の取り扱いを想定した試験を実施。
2週間未満で30個を製作し、代替部品として活用できる体制を整えることで、生産の継続と顧客への納期遵守につなげました。

まとめ
この事例では、加工時の作業負担、形状の制約、調達遅延という異なる課題にSLSを使っています。
内製化を検討する際は、対象部品の用途と必要な検証、材料費以外の作業も含めて比較することがポイントです。
出典
Formlabs「Stop-Gap Production with End-Use SLS 3D Printing at AMETEK Brookfield」(2024年11月1日掲載)。数値と成果は公式事例に記載された当該企業・部品の実績です。















