ハンディ型3Dスキャナーおすすめ11選!選び方や活用事例を紹介
- 3Dスキャナー
- 2024.3.8
- SCANTECH 3DMakerpro 選び方
3Dスキャナーの技術はますます進化しており、最近はさまざまな業界・企業で導入されています。
3Dスキャナーの中でもハンディ型はコンパクトで持ち運びしやすく、狭い場所や複雑な構造のものも読み取れるのが特長です。
企業によっては、ハンディ型3Dスキャナーを導入することで、今の業務が大幅に効率化できる可能性があります。
この記事ではハンディ型3Dスキャナーのおすすめ11選や選び方、活用事例などを紹介します。
ハンディ型3Dスキャナーの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ハンディ型3Dスキャナーの特徴
ハンディ型3Dスキャナーは、小型で持ち運びしやすい特性からさまざまな場所で使用できるのが特徴です。
また、据え置き型の3Dスキャナーに比べて操作が簡単なものが多く、初心者でも問題なく操作できます。
さらにハンディ型3Dスキャナーには、大きな対象物もスキャンできるメリットがあります。
従来測定する際は2人以上の調査員で現場を計測して、一点一点照合しながら現況図を作成していましたが、ハンディ型3Dスキャナーを使えば短時間で現場を360度読み取れます。
パソコンでスキャンした画像を採寸すれば、現況図を作成するのもスムーズです。
ハンディ型3Dスキャナーの選び方
ハンディ型3Dスキャナーを導入する際は、これから紹介する5つの選び方を意識すると失敗しません。
これから導入を検討している方は、5つの選び方を参考にしてください。
用途
ハンディ型3Dスキャナーを導入するにあたって、まず考えたいのが用途です。
例えば、対象物のデジタル化を目的にしている場合は、高精度な3Dスキャナーを選んだ方が良いでしょう。
一方で、試作品を作って検証するために形状を取得する際は、スピードや使いやすさが重要です。
このように用途に合わせて3Dスキャナーを選ぶことで、業務の効率化につながります。
精度・解像度
スキャンデータの質が決まるのは、精度と解像度、ノイズの3つの要素です。
3Dスキャナーの精度や解像度が高く、ノイズが少ないほど、実際の物の細かい部分までしっかりとデジタル上で再現できます。
ただし、ハンディ型3Dスキャナーは、接触式の3Dスキャナーと比較すると解像度が劣るのが弱点です。
ハンディ型3Dスキャナーの解像度を高めるには、カラーモジュール機能を使用する必要があります。
測定速度
3Dスキャナーの速度が早ければ早いほど、より迅速にデータ収集が可能となり、作業効率が向上します。
そのため、選ぶ際は商品ページに記載されている測定速度を確認しましょう。
ただし、速度が速いだけでは不十分で、精度も同時に考慮しなければいけません。
精度や解像度、速度のバランスを見極めることで、ポータブルでありながら高性能なハンディ3Dスキャナーを選べます。
測定範囲
3Dスキャナーを選ぶ際は、対象物の大きさに合った測定範囲の機種を選ぶことが大切です。
測定範囲の小さい3Dスキャナーでも、取得したデータをつなぎ合わせると大きな対象物も測定できますが、つなぎ合わせることで誤差が生じます。
そのため、対象物の大きさに合う3Dスキャナーを選んだ方が、仕上がりがきれいです。
色の取得
色を忠実に再現したい場合は、対象物の色情報も取得できる3Dスキャナーを選びましょう。
特に製品設計や仮想組立で3Dスキャナーを使用する場合は、色情報の取得が必要です。
ハンディ型3Dスキャナーおすすめ11選
ここでは、弊社で取り扱っているおすすめのハンディ型3Dスキャナー11選を紹介します。
TRACKSCAN-Sharp
SCANTECH製のTRACKSCAN-Sharpは、広範囲なトラッキングと正確な測定が特徴のハンディ型3Dスキャナーです。
ハンディ型3Dスキャナーと光学式トラッカーで構成されているため、大きな対象物の測定にも適しています。
トラッカーを頻繁に移動させなくても大型の対象物をスキャンできるので、効率的です。
また、光学式トラック技術が搭載されているので、ターゲットマーカーを貼り付けなくても対象物を正確に測定できます。
TRACKSCAN-P
SCANTECH製のTRACKSCAN-Pは、光学トラッキングシステムを搭載したハンディ型3Dスキャナーです。
以下3つのモードに切り替えができるため、さまざまな用途に使用できます。
- 最大260万点/秒の高速スキャンモード
- 最大解像度0.020mmの高解像度スキャンモード
- ディープホールスキャンモード
また、測定範囲は最大約16mまで広げられ、自動車や船舶、航空機のような大型の対象物も問題なくスキャンできます。
KSCAN-MAGIC
SCANTECH製のKSCAN-MAGICは、工業用のハンディ型3Dスキャナーです。
世界で初めて、赤外線レーザーとブルーレーザーのハイブリッドスキャン技術を導入しています。
そのことにより、1440mm×860mmまでの広範囲をスキャンでき、スキャンスピードは135万点/秒と高速です。
また、自動車のような大きい造形物だけでなく、細かい造形物にも対応しています。
SIMSCAN-E
SCANTECH製のSIMSCAN-Eは、工業測定用のハンディ型3Dスキャナーです。
手のひらサイズで持ち運びしやすく、他の製品では難しい狭い場所や複雑な表面でも正確に測定できます。
また、人間工学に基づき、長時間使用しても疲れにくいデザインです。
この最先端なデザインは、2021年にドイツのレッド・ドット・デザイン賞を受賞しました。
IREAL M3
SCANTECH製のIREAL M3は、デュアル赤外線レーザーを搭載したハンディ型カラー3Dスキャナーです。
準工業レベルに値するほどの高精度で、産業用部品や車の外装・内装など黒色や反射を含むさまざまな素材をスキャンできます。
また、リアルカラー3Dデータを取得できるので、色を忠実に再現したいときに最適です。
IREAL 2E
SCANTECH製のIREAL 2Eは、初心者でも使いやすいカラフルハンディー型3Dスキャナーです。
広範囲で安全な赤外線を使用し、人や中型〜大型の対象物を読み取れます。
また、素材への適性が高く、黒い素材や毛髪など他のハンディー型3Dスキャナーでは難しい対象物も、正確にスキャンできます。
Seal
3DMakerpro製のSealは、254gの軽量コンパクトなハンディ型3Dスキャナーで、使用する場所を選びません。
スマートグリップを使用すれば、スマートフォンとSealを接続でき、外出先でも3Dスキャナーを使用可能です。
また、多軸ターンテーブルを利用すれば、自動化により初心者でも簡単に、プロのようなスキャンができます。
Mole
3DMakerpro製のMoleは、バッテリー1つでどこでも3Dスキャンできるコンパクトサイズのハンディ型3Dスキャナーです。
Moleとスマートフォンコネクトを使用すれば、コードレスでもスキャンできて、どんな場所でも手軽に楽しめます。
また、日本語に対応した無料ソフトウェアがあるので、ノイズ除去や簡単な修復などの後処理もスムーズです。
Magic Swift Plus
3DMakerpro製のMagic Swift Plusは、500mmの広いスキャン範囲を高精度にスキャンできる製品です。
家庭用市場初のワイドフォーマット3Dスキャナーでもあります。
スキャンモードはターンテーブルモードとハンドヘルドモードの2種類があり、用途に応じて使い分けられるのもメリットです。
モバイルバッテリーを使えば、外で使用しても問題ありません。
Lynx
3DMakerpro製のLynxは、大きいサイズの対象物も簡単に高精度かつ高速で、広範囲を3Dスキャンできる製品です。
人や家具、自動車など中型〜大型の対象物も忠実に再現できます。
ハンドヘルドモードとターンテーブルモード、モバイルモードの3つのモードがあり、用途に合わせてスキャン方法を使い分けられます。
Whale
3DMakerproのWhaleは、2つの異なるレンズを1台に搭載し、小さなものも大きなものもスキャンできるハンディ型3Dスキャナーです。
複雑な構造をした工業用スペアパーツの修正や設計、最適化にも使用できます。
また、家具や歴史的遺物のような細かい質感も、記録する必要のある対象物も正確に再現できます。
三脚や電動ターンテーブルと組み合わせれば、ワンクリックで自動で3Dデータを取得可能です。
ハンディ型3Dスキャナーの活用事例
最後にハンディ型3Dスキャナーを実務に導入している企業の活用事例を紹介します。
ハンディ型3Dスキャナーを導入しているのは、オートバイの部品・パーツなどの販売を行う三重県の有限会社ヤマモトレーシング様です。
【活用事例】有限会社ヤマモトレーシング 様
導入の目的 商品の開発、リバースエンジニアリングを利用して業務の効率化 導入の背景 ノギスで測れない、曲線の多い部品などの計測に課題があった。これまでは雲形定規を使ったり、外注に依頼したりして、計測を…
導入の目的 商品の開発、リバースエンジニアリングを利用して業務の効率化 導入の背景 ノギスで測れない、曲線の多い部品など…
費用と時間のコスト削減のために、SCANTECH製の3Dスキャナー「SIMSCAN」を導入しました。
具体的にはオートバイの部品を作る際に、1から測って形状をモデリングして業務を進めると、時間がかかります。
そこで、3Dスキャナーの導入を検討していました。
ハンディ型3DスキャナーのSIMSCANを選んだのは、軽量かつコンパクトだったことが決め手となったようです。
まとめ
3Dスキャナーは、業務にかかる時間やコストの削減が期待でき、効率化を図れる製品です。
ハンディ型3Dスキャナーにはさまざまな種類があるので、用途を考えたうえで精度や測定範囲、速度などを比較検討して最適なものを選びましょう。
弊社では3Dスキャナーの導入をご検討中の企業・教育機関向けに、用途や予算に応じて最適な機種をご提案しています。
ショールームでは実際に見て、触って体感していただけるので、お気軽にお問い合わせください。