3Dプリンターの作品例&アイデア集20選!簡単なものから上級者向けまで紹介
- 3Dプリンター
- 2024.4.24
- FLASHFORGE Markforged 作品
3Dプリンターで作れる作品の世界は、想像以上に広大です。フィギュアや小物といったホビー用途にとどまらず、実用品や製造業向けの部品、医療用の模型まで、さまざまなジャンルの作品が3Dプリンターで生み出されています。
今回は、そんな3Dプリンターの可能性を存分に感じられる、バラエティ豊かな作品を20点厳選してご紹介します。「3Dプリンターで何が作れるの?」と思っている方は、ぜひ3Dプリンターの魅力をお楽しみください。
目次
3Dプリンターの作品例&アイデア集
3Dプリンターを活用するとフィギュアやミニチュア、アクセサリー、模型など趣味の小物から実用的な製品までさまざまなものを作り出せます。
今回は弊社で作成した3Dプリンターの作品&アイデア集20選をまとめました。
フィギュア
こちらの作品は、いくらの軍艦を3Dプリンターで再現したフィギュアです。
PLAとPLA-CFの合わせて5種類のフィラメントを使用して作成しています。
FLASHFORGE製のFFF方式の3DプリンターAdventurer3を使って作った部品を、圧入してはめ込んで完成させました。
ミニチュア
こちらの作品は、3Dデータ共有サイト「Thingiverse」からダウンロードしたデータを使って作成したヨーロッパの城のミニチュアです。
FFF方式の3DプリンターAdventurer4を使って製作しています。
出力したモデルに色を塗れば、よりリアルな城が完成しそうですね。
花瓶
こちらの作品は、3Dデータ共有サイト「Thingiverse」のデータを使って作成した花瓶です。
FLASHFORGE製のフィラメント PLA 1000g スパークルクリアを使うことで、透明度の高いモデルを出力できます。
フィラメント自体にラメが配合されているため、より一層キラキラと輝いて見えるのが特徴です。
中に電気を入れて、テーブルランプとして使用してもきれいです。
レジンアクセサリー
こちらの作品は、UVレジンと3Dプリンターを使って作ったレジンアクセサリーです。
土台となる部分を3Dプリンターで作り、その上にUVレジンで飾り付けしています。
3Dプリンターがあれば、理想のアクセサリーも自分で作れます。
レジンアクセサリーの作り方について、詳しくはAPPLE TREEの公式YouTubeチャンネルをご覧ください。
指輪
こちらの作品は、Autodesk Fusion(旧FUSION360)でモデリングして、3Dプリンターで出力した指輪です。
FLASHFORGE製の光造形式3DプリンターFOTO8.9とレジンを使って製作しました。
高精度な造形が得意な光造形式の3Dプリンターを使えば、指輪に入れた文字もきれいに出力できます。
指輪の作り方について、詳しくはAPPLE TREEの公式YouTubeチャンネルをご覧ください。
小物ケース
こちらの作品は、下記の4種類のフィラメントを使用して作ったプリン型の小物入れです。
- MODERA Base Doll フィラメント
- PLA GREENフィラメント
- PLA REDフィラメント
- PLAメタル Copperフィラメント
キャラメル部分が蓋になっていて、プリンの中に小物を入れられるようになっています。
プリン型の小物入れの作り方について、詳しくはAPPLE TREEの公式YouTubeチャンネルをご覧ください。
鉄道模型
3Dプリンターを使えば、オリジナルの鉄道模型も作れます。
3Dデータ共有サイトのデータを使えば、3DCADが使えない方でも鉄道模型作りを楽しめるでしょう。
親子でものづくりを楽しみたい方にも、おすすめの作品です。
鉄道模型はパーツが細かいので、高精度な造形が可能な光造形式の3Dプリンターが最適です。
3Dプリンターで鉄道模型を作る方法について、下記ページをご覧ください。
カプセルホルダー
3Dプリンターを使えば、エスプレッソマシンのカプセルホルダーのような便利グッズも作れます。
このカプセルホルダーは、3Dデータ共有サイト「Thingiverse」のデータを使った作品です。
上部からカプセルを補充し、カプセルを取りたいときはカプセルを押すときれいに落ちる仕組みになっています。
ストックしているカプセルの量や種類の数に応じて3Dプリントすれば、エスプレッソマシン周りをスッキリ整理整頓できますね!
ランプシェード
こちらの作品は、3Dプリンターで作成したランプシェードです。
写真やイラストから作成できる簡単な方法で作ったので、モデリングが苦手な方でも問題なく製作できるでしょう。
また、使用したフィラメントはFLASHFORGE製のPLA 1000g ホワイトです。
光を通しやすい仕様にするために、白を選びました。
ランプシェードの作り方について詳しくは、下記ページをご覧ください。
名刺スタンド
3Dプリンターで名刺スタンドも作ってみました。
会社での名刺管理はもちろんのこと、店舗のショッピカード入れや展示会での名刺配布にも活用できます。
理想的な商品が見つからないときは、3Dプリンターがあれば思い通りの作品が作れるでしょう。
使用した3Dプリンターは、FLASHFORGE製のAdventurer5Mです。
印刷には1時間44分かかりました。
口紅
3Dプリンターは、口紅のようなコスメの試作品を作る際にも便利です。
この作品を作る際は、FLASHFORGE製の3DプリンターGuider3を使用しました。
業務で試作品やプロトタイプを作る際は外注するとコストと時間がかかりますが、自社で3Dプリンターを使って作れるようになると、コストと時間を大幅に削減できます。
バックル
こちらの作品は、3DプリンターとABSライクレジンを使って作ったバックルです。
光造形式の3Dプリンターを使えば、短時間で量産できます。
今回使用した3Dプリンターは、FLASHFORGE製の光造形式3DプリンターFOTO8.9です。
モンキーレンチ
金属系の材料を使用できる3Dプリンターを使えば、このようなモンキーレンチも作成できます。
当たり面は金属3Dプリンター(ステンレス)を、その他の部分は連続炭素繊維(カーボンファイバー)「Onyx(オニキス)」を使用しました。
ロボットアーム
こちらの作品は、FLASHFORGE製の3DプリンターとPLAシルクフィラメントを使って作ったロボットアームです。
PLAシルクフィラメントは樹脂素材ですが、まるでアルミ製品のような質感を再現しています。
製造現場では3Dプリンターを活用すれば、既製品に頼らず、ロボットアームの独自開発もできるようになるでしょう。
ロボットアームの製造について詳しくは、下記ページをご覧ください。
3Dプリンターでロボットアームが作れる?おすすめ機種と素材を紹介します
自動車部品
3Dプリンターを使えば、自動車の精密部品も製作できます。
帝京大学理工学部機械・精密システム工学科の学生フォーミュラチーム「帝京フォーミュラプロジェクト」は、マシンの部品の一部を3Dプリンターで作りました。
学生フォーミュラ日本大会では、見事に完走しています。
また、上記写真の部品でもあるインジェクターマウントを作る際は、FLASHFORGE製の3DプリンターCreator3 Proを使用しました。
帝京フォーミュラプロジェクトの3Dプリンターの活用について詳しくは、下記ページをご覧ください。
3Dプリンターで製作したステアリング搭載の学生フォーミュラカーが見事完走|帝京フォーミュラプロジェクト
金属ギア部品
金属素材にも対応している3Dプリンターを使えば、このような金属ギアも作成できます。
使用した3Dプリンターは、FLASHFORGE製のAdventurer3Xです。
写真の左は金属フィラメントでプリントしたモデルで、右は脱脂焼結を行なったことで収縮した金属ギアです。
建設資材
この作品は、土木の建設資材の設計・販売・レンタル業務を行うFSC藤原産業株式会社様が作成した建設資材です。
FLASHFORGE製の3DプリンターCreator4Sを導入して、実際に業務で活用されています。
試作品はもちろんのこと、最終品の製作にも3Dプリンターが大活躍しているようです。
FSC藤原産業株式会社様の3Dプリンターの活用について、詳しくは下記ページをご覧ください。
3Dプリンター「Creator4S」を用いて、建設資材を製作|FSC藤原産業株式会社
美術品
こちらの作品は、3Dプリンターで作った太陽神アポロンの樹脂像です。
大型の3Dプリンターを使って作りました。
3Dデータ共有サイトからデータをダウンロードすれば、3DCADを触るのが苦手な方も、このような美術品を簡単に作り出せます。
内臓模型
こちらの作品は、FLASHFORGE製のフィラメント PLA Matteとナチュラルレジンを使って作った腎臓模型です。
上下に磁石を取り付け、透明の部分を取り外すと忠実に再現した腎臓の中身を確認できる仕様になっています。
家庭用3Dプリンターでも、このような精度の高い内臓模型を作れます。
等身大の人体模型
3Dプリンターを使えば、このような身長192cmの等身大人体模型も作成が可能です。
全部で36個のパーツを使用し、約1ヶ月半かけて作成しました。
担当したスタッフはかなり大変だったようですが、すごい存在感があります!
3dプリンターで作れないものは何?
これまで20個の作品を見てきたように、3Dプリンターではさまざまなものを作れます。
しかし、材料や技術的な制約があるため、下記のようなものは現在の3Dプリンター技術では作れません。
- 精密な電子部品
- 大型の機械
- 高層の建物
- 極端に柔らかい材料や液体
- 生物組織や臓器
- 極端に高温や高圧に耐える材料
ただし3Dプリンターの技術は日々進歩しており、新しい材料や印刷方法の開発によって、将来的には現在は作れないものも作れるようになる可能性があるでしょう。
まとめ
3Dプリンターの活用範囲はホビーや実用品、製造業、医療分野など実に多岐にわたります。今回ご紹介した20個の作品はその一部に過ぎませんが、3Dプリンターのものづくりの可能性の広さを感じていただけたのではないでしょうか。
初心者向けの作品から上級者向けの本格的な作品まで、アイデア次第でさまざまなものが作れるのが3Dプリンターの魅力です。もちろん、現時点の技術では作れないものもありますが、日々進歩する3Dプリンター技術によって、将来的にはさらに多様なものづくりが可能になるでしょう。
弊社では家庭用から業務用までさまざまな3Dプリンターやフィラメントを取り扱っております。3Dプリンターの導入を検討している方は、お気軽にご相談ください。