【価格別】3Dスキャナーのおすすめ8選!安い価格で導入できるのはどれ?
- 3Dスキャナー
- 2024.4.4
- SCANTECH 3DMakerpro 選び方
3Dスキャナーと一口に言ってもその価格帯は幅広く、10万円以下の家庭用モデルから数百万円の工業用モデルまでさまざまです。ご家庭での趣味からプロ用途まで、目的に合わせて最適な製品を選ぶ必要があります。
今回は、予算に合わせたおすすめの3Dスキャナーを価格別に紹介します。
限られた予算の中で、最大の性能を手に入れるためのポイントをお話しますので、ぜひご覧ください。
予算オーバーを避けつつ、満足のいく3Dスキャナーを選びましょう。
目次
予算の価格に合わせた3Dスキャナーの選び方
3Dスキャナーの価格には幅があり、10万円以下で購入できる家庭用3Dスキャナーから1,000万円以上の工業用3Dスキャナーまでさまざまです。
これだけいろんな3Dスキャナーの種類があると、どれを選べば良いか悩む方は多いでしょう。
ここでは予算の価格に合わせた3Dスキャナーの選び方を紹介します。
スキャン可能な対象の最大推奨サイズ
大きいモデルをスキャンできる3Dスキャナーは基本的に高額です。
一方で、スキャンできる範囲が小さいものほど、価格は安くなります。
そのため、対象物のサイズが小さい場合は、スキャン可能対象物サイズが大きくないものを選びましょう。
そうすると、予算オーバーしにくくなります。
一方で大きいモデルをスキャンしたいものの、予算に限りがある場合は、スキャンできる範囲が小さい3Dスキャナーを使用して、取得したデータをつなぎ合わせると対応できます。
ただし、誤差が生じる恐れがあるため、なるべくモデルのサイズに合うスキャン可能対象物サイズの製品を選んだ方が良いでしょう。
レーザーの種類
3Dスキャナーには、レーザーの種類によって異なる特性があります。
赤外線や赤色レーザーは波長が長く、大きな物体や深い穴がある対象物に適しています。
一方、青色レーザーは波長が短いため、細かい凹凸を高精度に捉えられます。
複数のレーザーを搭載し、さまざまな用途に対応できる3Dスキャナーは、価格が高額です。
一方で家庭用3Dスキャナーは、赤外線か青色レーザーのどちらか一方のみを搭載する製品が多く、低価格で購入できます。
予算内で求める精度を実現するには、スキャンする対象に合わせてレーザーの種類を慎重に選ぶことが大切です。
スキャン速度や効率
3Dスキャナーの重要な性能指標の1つが、スキャン速度です。
スキャン速度が速いほど、短時間でスキャンできます。
一般的に、価格が高い製品ほどスキャン速度が速くなる傾向にあります。
しかし、必ずしも価格とスキャン速度が比例するわけではありません。
安価な製品の中には、精度を犠牲にしてスキャン速度を優先しているものがあります。
AIによる点群データの自動補正や、スキャン範囲を小さくして計算量を減らすなどの工夫で高速化しているのです。
家庭用3Dスキャナーは、完璧な精度よりも滑らかな形状を優先し、ノイズ除去により比較的高速なスキャンを実現しています。
一方で工業用製品はレーザー本数が多く、高度な位置合わせ計算を行うためスキャン速度は遅くなりますが、精度が高いのが強みです。
つまり、用途に合わせてスキャン速度と精度のバランスを見極める必要があります。
カメラの有無
3Dスキャナーには、対象物の表面色を取得するカメラ機能が搭載されているものと、されていないものがあります。
カメラ搭載モデルはその分価格が高くなります。
カメラ機能が必要になるのは、スキャンデータをCGグラフィックスやVR/ARコンテンツとして活用する場合です。
形状だけでなく色情報があれば、より臨場感のあるコンテンツが作れます。
一方、3Dプリンターで部品を複製するだけであれば、形状データのみで十分な場合がほとんどです。
予算が限られている場合は、用途に合わせてカメラ機能の有無を選ぶと良いでしょう。
カメラ非搭載モデルを選べば価格を抑えられますが、後からコンテンツ化する可能性があれば注意が必要です。
価格別のおすすめ3Dスキャナー8選
性能の良い家庭用3Dプリンターや業務用3Dスキャナーを価格別に紹介します。
今回は数ある3Dスキャナーの中からおすすめの製品を厳選しました。
予算内に抑えながらも高性能な3Dスキャナーを導入したい方は、ぜひ参考にしてください。
10万円以下のおすすめ3Dスキャナー
10万円以下と低価格ながらも、必要な機能を備えた3Dスキャナーを2つ紹介します。
3DMakerpro「Seal(シール)」
Sealは、スマートフォンと連携して使える手頃な価格の家庭用3Dスキャナーです。
コードレスで約4時間、100回程度のスキャンが可能です。青色光を用いて、10〜300mmの小物を高精細にスキャンできます。0.01mmの精度と0.05mmの解像度を実現しています。
内蔵カメラでスキャンした対象の色もきれいに取得できます。
低スペックのPCでも動作するため、初心者の方にもおすすめです。
一方、廉価版のSeal Liteはカメラがなく、モノクロのみの対応です。
精度0.02mm、解像度0.07mmと多少スペックは落ちますが、5万円台と手頃な価格が魅力です。
メーカー・製品名 | 3DMakerpro「Seal(シール)」 |
価格 | 89,000円(税込97,900円) |
商品詳細 | 公式ページ |
3DMakerpro「Mole(モール)」
Moleはコンシューマー向けの手軽に持ち運べる小型3Dスキャナーです。
モバイル端末と無線で接続してコードレスでスキャンができ、移動中でも気軽に使用できます。
AIアルゴリズムを搭載しているので、特殊なマーカーを使わずにスキャンが可能。
無料の専用ソフトウェアも付属しています。0.05mmの高精度で、解像度は0.1mmです。
サイズは200x100mmの対象物をスキャンできますが、15mm以下の小物はあまり向いていません。
人体に安全な赤外線(NIR)を光源に使っているため、子どもの成長記録の保存などに適しています。
カラースキャンする場合は、別売のカラーモジュールが必要になります。
コンパクトでありながら高性能なのが特徴の1つです。
メーカー・製品名 | 3DMakerpro「Mole(モール)」 |
価格 | 90,000円(税込99,000円) |
商品詳細 | 公式ページ |
10万〜30万円のおすすめ3Dスキャナー
10万〜30万円で購入できる3Dスキャナー2種類を紹介します。
3DMakerpro「Lynx(リンクス)」
Lynxは、最大5mの大物をスキャンできる高性能な3Dスキャナーです。
250mm×400mmの広い範囲をカバーし、1秒あたり最大200万点の高速スキャンができます。
モバイル端末と連携でき、屋外での使用も可能です。
付属ソフトにAIによるメッシュ修正機能があり、別売のカラーモジュールを使えばカラースキャンにも対応できます。
ゲーミングPCレベルのグラフィック性能が必要ですが、大型物体のスキャンに適した高機能な製品です。
メーカー・製品名 | 3DMakerpro「Lynx(リンクス)」 |
価格 | 95,000円(税込104,500円) |
商品詳細 | 公式ページ |
Magic Swift Plus
Magic Swift Plusは家庭用ながらも、リバースエンジニアリング対応の高性能な3Dスキャナーです。
Lynxより速度や解像度が2倍高いですが、推奨スキャンサイズは300mm×2,000mmと小さめになっています。
屋内で中小型のパーツを撮影するのに適しています。
スキャン範囲は250mm×650mmと広く、内蔵カメラでカラースキャンが可能です。
DIY需要にマッチした手頃な価格と高性能が特徴の1つです。
メーカー・製品名 | 3DMakerpro「Magic Swift Plus(マジックスイフトプラス)」 |
価格 | 123,000円(税込135,300円) |
商品詳細 | 公式ページ |
50万円〜100万円のおすすめ3Dスキャナー
50万〜100万円で購入できる3Dスキャナー2種類を紹介します。
SCANTECH「IREAL 2E」
IREAL 2Eは工業用レベルの性能を持ちながら、比較的低価格な100万円台の3Dスキャナーです。
最大スキャンサイズは直径5mと大型対象にも対応。
赤外線を使い人体スキャンにも適しています。
マーカーレス対応で、カラースキャンも可能です。
ただし、高性能なPCが必須で、NVIDIAのGPUを搭載した高スペックマシンが求められます。
低価格な工業用スキャナーながら、一定の性能を備えています。
メーカー・製品名 | SCANTECH「IREAL 2E」 |
価格 | 498,000円(税込547,800円) |
商品詳細 | 公式ページ |
3DMakerpro「Whale(ホエール)」
Whaleはスタイリッシュなデザインの高性能3Dスキャナーです。
最大2m四方の大型物体から0.05mmの高精度スキャンまで対応可能。
LED光源と赤外線を組み合わせたり、複数のレンズを搭載したりしたことで、さまざまな環境や対象物にフレキシブルに対応できます。
工業製品のリバースエンジニアリングから医療分野まで、幅広い用途で活躍できる汎用性の高いスキャナーです。
カラースキャン時は別売のキットが必要です。
メーカー・製品名 | 3DMakerpro「Whale(ホエール)」 |
価格 | 671,000円(税込738,100円) |
商品詳細 | 公式ページ |
100万円以上のおすすめ3Dスキャナー
100万円以上と高価格で高性能な業務用3Dスキャナーを紹介します。
SIMSCANシリーズ
SIMSCANシリーズは軽量設計が売りの工業用ハンディ3Dスキャナーです。
本体重量はわずか570gと片手で持てる軽さです。
シリーズには「42」「30」「22」の3モデルがあり、搭載レーザー本数が多いほど高速スキャンが可能ですが、価格も高くなります。
最上位の「42」は毎秒280万点のハイスピードスキャンを実現しています。
その一方で価格は抑えられた「22」でも十分な性能があります。
用途に合わせてモデルを選択できる点と、長時間の作業でも腕に負担がかからない軽量設計が大きな特長です。
メーカー・製品名 | SCANTECH「SIMSCAN」 |
価格 | 100万〜500万円 |
商品詳細 | 公式ページ |
SCANTECH「TRACKSCAN-Pシリーズ」
TRACKSCAN-Pシリーズは、マーカーレスで最大16mの広範囲を高精度にスキャンできる最上位クラスの工業用3Dスキャナーです。穴や溝などの微細形状の計測にも長けており、大型製品の精密部品計測に適しています。
しかし、高解像度カメラなどの高性能パーツを搭載しているため、1,000万円以上と非常に高価格です。
接続にも最新グラフィックボードが必須です。
導入コストは高額なだけあり、大型製品の精密計測にも適しています。
メーカー・製品名 | SCANTECH「TRACKSCAN-Pシリーズ」 |
価格 | 1,000万円以上 |
商品詳細 | 公式ページ |
3Dスキャナーを導入する際にかかる価格
3Dスキャナーを使うためには、本体だけでなく下記の機器も揃えなければいけません。
- 3Dデータ編集ソフトウェア
- 高性能PC
- カラースキャンの場合は別途デジタルカメラ・レンズ
- スキャン補助機器(ターンテーブル、照明、ケーブルなど)
つまり、スキャナー本体の他にソフトウェアやPC、周辺機器など関連する費用がかさみます。
ソフトウェアの価格は無料のものから有料のものまでさまざまです。
また、3D形状データを処理するのに十分な性能を持った高性能PCは、数十万円以上と高価格な場合もあります。
そのため初期導入時から運用時のメンテナンス費用まで、トータルでかかる費用を見積もる必要があります。
事前の準備とコストの把握が重要です。
まとめ
3Dスキャナーを選ぶ際は、予算に合わせて最適な製品を見極めることが大切です。
用途に合わせて必要な機能を見極め、予算内で最高のパフォーマンスを発揮する製品を選びましょう。
本記事で紹介した製品は、それぞれの価格帯で高い評価を得ているモデルばかりです。
カメラ機能の有無、スキャンサイズ、レーザーの種類など、さまざまな角度から検討することをおすすめします。
3Dスキャナーの導入をご検討中の方は、お気軽に弊社にご相談ください。
貴社の用途に合わせて最適な製品をご提案させていただきます。