フリーで使える3D素材のおすすめのサイト10選!商用利用はできる?
- 3Dプリンター
- 2025.3.18

3Dプリントの需要が急速に高まる中、フリーの3D素材の活用が広がっています。建築やゲーム開発、教育分野など、さまざまな分野の素材が増え、プロジェクトの効率化やコスト削減に貢献しています。
この記事では、フリーの3D素材の特徴やおすすめサイト、利用時の注意点などを紹介します。3D素材の活用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
フリーで使える3D素材は実際どうなの?
実際のところ、フリーの3D素材はかなり使い勝手が良いものが多いです。ネット上で無料で手に入る立体的なデジタルモデルは、建物や家具、キャラクター、乗り物など幅広いジャンルが揃っており、作品制作の効率を大きく高められます。特に自分でゼロから作る手間を考えると、その価値は非常に大きいと言えます。
ただし、「フリー」と言っても実際の使用には注意が必要です。商用利用が可能なものもあれば、個人利用に限定されているものもあり、ライセンスの確認は欠かせません。その点さえ気をつければ、3Dプリンターの普及と相まって、趣味でも仕事でも活用の幅が広がっています。実際に、プロのクリエイターから3D制作初心者まで、多くの人々がフリーの3D素材を活用して素晴らしい作品を生み出しています。
フリーで使える3D素材サイトのおすすめ10選
フリーで使える3D素材のサイトは、以下の表に記載のとおり、いくつもあります。ただし、サイトによって日本語対応しているサイトや有料プランもあるサイト、商用利用可能なサイトなど、特徴はさまざまです。
サイト名 | 日本語対応 | 3Dデータ使用ライセンス | 料金 |
---|---|---|---|
GrabCAD | × | データにより異なる | 無料 |
Autodesk Community Gallery | 〇 | データにより異なる | 無料 |
Clara.io | × | 個人使用・非商用利用のみ | 無料 |
Freepik | × | データにより異なる | 無料 |
Thingiverse | × | データにより異なる | 無料 |
Sketchfab | 〇 | データにより異なる | 無料・有料どちらもあり |
CGTrader | × | データにより異なる | 無料・有料どちらもあり |
TurboSquid | 〇 | 商用利用可能 | 無料・有料どちらもあり |
Free3D | 〇 | データにより異なる | 無料・有料どちらもあり |
3DExport | 〇 | データにより異なる | 無料・有料どちらもあり |
ここからは各サイトの特徴を詳しく見ていきましょう。
GrabCAD
GrabCADは、エンジニアやデザイナー向けのCADモデル共有プラットフォームです。機械部品や工業製品のモデルが豊富で、製造業や工学分野で特に重宝されています。
ユーザー同士でモデルを共有し合うコミュニティ機能が充実しており、技術的な質問や議論も活発に行われています。
サイト名 | GrabCAD |
日本語対応 | × |
3Dデータ使用ライセンス | データにより異なる |
料金 | 無料 |
Autodesk Community Gallery
Autodeskのコミュニティギャラリーは、多彩なデザイナーたちの作品を展示するプラットフォームです。アニメーションやVR、3Dプリント、エンジニアリングプロジェクト用の無料3Dモデルが豊富にそろっています。
オープンな投稿システムを採用しているため、プロからアマチュアまで幅広いクリエイターの作品を見ることができます。
サイト名 | Autodesk Community Gallery |
日本語対応 | 〇 |
3Dデータ使用ライセンス | データにより異なる |
料金 | 無料 |
Clara.io
Clara.ioは、3Dコンテンツ制作のためのプラットフォームです。3Dアーティストの教育コミュニティでもあり、10万点以上の無料3Dモデルは、OBJ、Blend、STL、FBXなど多様なフォーマットに対応しています。
Unity 3D、Blender、Sketchupなど、主要な3Dソフトウェアとの互換性も高いのが特徴です。
サイト名 | Clara.io |
日本語対応 | × |
3Dデータ使用ライセンス | 個人使用・非商用利用のみ |
料金 | 無料 |
Freepik 3D Models
Freepikは、幅広いカテゴリの3Dモデルを提供しています。車両、建築、人体解剖学、テクノロジーなど、多様なジャンルのモデルがFBXやOBJ形式で提供されているのが特徴です。
3Dモデル以外にも、ストックフォトや動画、ベクター画像なども取り扱っており、総合的なデザインリソースとして活用できます。
サイト名 | Freepik |
日本語対応 | × |
3Dデータ使用ライセンス | データにより異なる |
料金 | 無料 |
Thingiverse
Thingiverseは、3D プリント可能なものを発見・作成・共有するためのコミュニティサイトです。サイト内には250 万以上のデータが掲載されており、その数は日々増え続けています。
さまざまなジャンルの3D素材があるので、検索機能を使って理想に近い素材を探してみましょう。
サイト名 | Thingiverse |
日本語対応 | × |
3Dデータ使用ライセンス | 非営利・個人使用のみ可能 |
料金 | 無料 |
Sketchfab
Sketchfabは、3Dモデルの共有と閲覧に特化したプラットフォームです。ブラウザ上で3Dモデルを360度回転させて見られる機能が特徴的で、VRやAR対応のモデルも豊富です。
アーティストやデザイナー、企業など、幅広いユーザーが利用しています。教育目的での使用も多く、博物館や教育機関とのコラボレーションも行っています。
最近では3Dモデルの販売機能も追加され、クリエイターの活躍の場としても人気のサイトです。
サイト名 | Sketchfab |
日本語対応 | 〇 |
3Dデータ使用ライセンス | データにより異なる |
料金 | 無料・有料どちらもあり |
CGTrader
CGTraderは、3Dモデル、VR/AR、3Dプリント用のモデルなど、幅広いジャンルの3D素材を扱うマーケットプレイスです。プロのデザイナーによる高品質なモデルが多く、ゲーム開発やアニメーション制作など、商業利用を目的としたユーザーに人気があります。
無料モデルも豊富で、初心者でも使いやすいインターフェースが特徴です。
サイト名 | CGTrader |
日本語対応 | × |
3Dデータ使用ライセンス | データにより異なる |
料金 | 無料・有料どちらもあり |
TurboSquid
TurboSquidは、プロフェッショナル向けの3Dモデルを多数取りそろえた老舗のマーケットプレイスです。建築、キャラクター、乗り物など、あらゆるジャンルの高品質な3Dモデルがそろっています。
品質管理が厳しく、各モデルの詳細な情報や複数の画像が提供されているため、購入前に十分な確認ができます。
サイト名 | TurboSquid |
日本語対応 | 〇 |
3Dデータ使用ライセンス | 商用利用可能 |
料金 | 無料・有料どちらもあり |
Free3D
Free3Dは、直感的で整理された使いやすいUIが特徴的な3Dモデルプラットフォームです。無料モデルと有料モデルの両方を提供しており、初心者からプロまで幅広いユーザーに対応しています。
3Dプリント用のモデルも多く、趣味で3Dプリントを楽しむ人にも人気があります。モデルのプレビュー機能が充実しており、ダウンロード前にモデルの質を確認しやすいのも魅力です。
サイト名 | Free3D |
日本語対応 | 〇 |
3Dデータ使用ライセンス | データにより異なる |
料金 | 無料・有料どちらもあり |
3DExport
3DExportは、プロの3Dデザイナーやアーティスト向けの高品質なマーケットプレイスです。1万点以上の無料モデルを提供しているほか、300近くのコミュニティ作成チュートリアルも用意されています。
3Dモデリングの学習にも役立つプラットフォームです。
サイト名 | 3DExport |
日本語対応 | 〇 |
3Dデータ使用ライセンス | データにより異なる |
料金 | 無料・有料どちらもあり |
フリーの3D素材を使うメリット
フリーの3D素材を使うことで、制作の早さやコストを大きく改善できます。個人の趣味から仕事まで、さまざまな場面で役立つメリットを見ていきましょう。
時間やコストを節約できる
フリーの3D素材を使えば、時間とコストの節約が可能です。家具のモデルを一から作ると何時間もかかってしまいますが、フリー素材を使えば時間が節約でき、その分を別の作業に使えます。
専門のモデラーを雇う必要もないので、コストカットにもつながります。個人で活動しているクリエイターや、予算の限られた小規模プロジェクトにとっては、フリー素材の存在が強い味方となるのです。
幅広い用途で活用できる
フリーの3D素材の用途は非常に幅広いです。建築やインテリアデザイン、ゲーム開発、教育現場、さらには3Dプリンティングまで、さまざまな分野で活用されています。
VRやARの世界でも効果的で、仮想空間を作る際の素材として、フリーの3Dモデルは欠かせない存在です。一つの素材をさまざまな用途で使い回せるのが、フリーの3D素材の大きな魅力です。
柔軟性・創造性の向上が期待できる
フリーの3D素材を使うと、柔軟性と創造性の向上につながります。自分では作れないような複雑なモデルも、フリー素材を組み合わせれば容易に作成可能です。アイデアの実現度を高める際にも役立ちます。
フリー素材をベースにアレンジを加えれば、オリジナリティのある作品づくりも可能です。素材の改変が許可されているものなら、テクスチャを変えたり、形を少し変えたりして自分だけの3Dモデルを作れます。創造性を刺激するうえで、とても効果的な活用方法です。
フリーの3D素材を使うデメリット
フリーの3D素材は便利ですが、使う時には注意が必要です。素材を選ぶときから実際に使うときまで、気をつけるべき大切なポイントがいくつかあります。ここでは、安全に使うために知っておくべき注意点を見ていきましょう。
ライセンスの制約と確認の手間がかかる
フリーの3D素材は一見便利そうではあるものの、使用する前に確認すべきポイントがいくつかあります。商用利用OKなのか、改変していいのか、クレジット表記は必要なのかといった内容の確認には時間を要します。
複数の素材を組み合わせて使う場合には、各素材のライセンスが違えば、作品全体をどう扱えばいいのかが不明瞭です。素材を探す時間よりも、ライセンスを確認する時間の方が長くなる場合もあります。フリー素材を使う時は、この手間を想定しておくといいでしょう。
クオリティは安定していない
フリーの3D素材のクオリティはさまざまです。クオリティの高い素材もあれば、使いづらいものもあり不安定です。見た目は綺麗でも、実際に3Dプリンターで出力してみたら、想像以上にガタガタしていたという場合も目にします。
モデルの構造は特に注意すべきポイントで、パーツがバラバラになっていたり、ポリゴンの数が多すぎたりすると予想外の手間がかかる場合もあります。有料素材と比べると、クオリティチェックの甘い素材も存在します。フリー素材を使う前には、事前確認が不可欠です。
著作権侵害のリスクがある
フリーの3D素材を使う場合、著作権には注意しましょう。海外のサイトで「フリー」で掲載されていても、著作権フリーではない場合もあります。
特に気をつけたいのが、有名な建物や商品のモデルです。細かい部分まで気を配らないと、思わぬトラブルに巻き込まれかねません。フリー素材を使う時は、その出どころや権利関係をしっかり確認しましょう。
フリーの3D素材を使う際のチェックポイント
フリーの3D素材をダウンロードしてすぐに使いたくなりますが、その前に確認すべき重要な点があります。素材を安全に使うため、ライセンスや技術面など、チェックポイントを以下で説明します。
ライセンス条件
フリーの3D素材を使う時は、必ずライセンス条件をチェックしましょう。「フリー」といっても、商用利用禁止な場合や、クレジット表記が必要な場合があります。
「非営利目的のみ」という条件を見落として商用プロジェクトに使ってしまうと大問題です。使用目的に合わせて、適切なライセンスの素材を選びましょう。
著作権
フリー素材でも著作権フリーとは限りません。有名建築物のモデルを使う場合には、建物自体の著作権も考慮する必要があります。
素材の出どころや、モデル化された対象物の権利関係もしっかり確認しましょう。著作権侵害は思わぬトラブルの元になりかねません。
技術的な互換性と品質
フリーの3D素材は、見た目は綺麗でも使えない場合があります。ポリゴン数が多すぎて重たくなったり、テクスチャの解像度が低くて使い物にならなかったりします。
使用するソフトで開けない場合もあるので、ダウンロード前に技術的な面もしっかり確認しましょう。
まとめ
フリーの3D素材には、制作時間の短縮やコスト削減など、さまざまなメリットがあります。しかし同時に、ライセンスや著作権の確認、技術面での互換性チェックなど、適切な利用のために注意すべき点も存在します。
この記事で紹介した10個のフリーの3D素材サイトは、それぞれに特徴があり、用途に応じて使い分けることができます。プロジェクトの要件に合わせて最適なサイトを選び、活用してみてくださいね。
素材の選定から利用まで、基本的な注意点を押さえることで、フリーの3D素材は強力な味方となります。適切な活用により、3Dプリントの可能性を大きく広げることができるでしょう。
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