【活用事例】株式会社ADVANCE 様
- 2026.2.12

導入事例の概要
導入の目的
3Dプリンターを活用した治具内製化と試作スピード向上による製造現場の効率改善
導入の背景
従来の治具製作では外注依存による長納期や高コストが課題となっており、現場改善のアイデアをすぐに形にできる環境づくりが求められていた中で、展示会でBambu Labの高品質な造形を目にしたことをきっかけに「これなら自社で必要な治具を迅速に内製できる」と確信し、試作・治具製作のスピードと柔軟性を高めるために導入を決定した
| 目的 | 治具内製化と試作スピードの向上 |
|---|---|
| 業種 | 製造業・システム開発 |
| エリア | 関西 |
インタビュー
この度、Bambu Lab製3Dプリンターを導入いただいた 株式会社ADVANCE 様 にインタビューを実施させていただきました。
同社では、組み立て・検査・ハンダ付けといった製造業務を中心に、現場で使われる多種多様な治具を自社で内製されています。製造現場の効率化や品質向上を目指す中で3Dプリンターの活用を検討していたところ、展示会でBambu Labを知ったことが導入のきっかけになりました。現在では、製造現場の改善に大きく貢献しています。
業務内容について
──御社の業務内容について教えてください。
当社は、製造業・人材派遣業・開発業を中心に、幅広い分野で事業を展開しております。
製造部門では、製品の「組み立て(検査)」や「ハンダ付け」を一貫して行い、確かな品質でお客様へ製品をお届けしています。
また、開発部門では、金属加工・樹脂加工の仲介から設計まで対応しています。
「最適な業者を選ぶ」ことを重視しており、図面がない場合には当社のノウハウを活かして設計提案を行うこともあります。
さらに、プログラム開発・回路設計・ITインフラ支援など、お客様の課題解決を総合的にサポートしております。
加えて、組み立て工程で発生しやすい“見つけにくいエラー”を検出する治具や、生産数を伸ばすための治具など、現場の声を聞きながら 「作業者が使いやすい治具」 を内製する取り組みも行っています。この治具開発力が、今回の3Dプリンター導入にもつながりました。

導入前に抱えていた課題
– 3Dプリンター導入前の課題について教えてください。
まず、お客様に「こういうものが作れます」と見せられるモック(試作品)がほしいという思いがありました。また、組み立て作業の効率化に必要な治具を製造ライン向けに作る際、従来の切削加工では1か月ほどかかってしまう点も大きな課題でした。
過去に3Dプリンターを検討した際、他社さんの造形サービスも使用していましたが、品質が期待に届かず満足できていませんでした。
導入の経緯
– 導入に至った経緯について教えてください。
他社との協業で量産フェーズに入った際、どうしても金型が必要になったのですが、その費用が非常に高額でした。そこで、金型に進む前の試作品を自社で作れないかと考え、3Dプリンタ導入を検討し始めました。
– 数ある3Dプリンタの中からBambu Labを選んだ決め手は?
もともと他社の造形サービスを使っていましたが、品質に満足できていませんでした。そんな中、展示会でBambu Labを知り、価格の手頃さと造形品質の高さに魅力を感じました。
実際にショールームで実機を見て、これなら導入しても安心だと確信しました。
Bambu Labは多色造形に対応していて、フィラメント情報もデフォルトで設定されているため、調整に時間を使う必要がありません。調べればすぐに情報が出てくる扱いやすさもポイントでした。さらに、アフターサポートにも満足しています。
導入後の効果
– 導入後、どのような変化がありましたか?
最大の効果は、スピードと対応力が飛躍的に向上した点です。
工場で治具が壊れてしまった場合でも、その日のうちに作って現場に渡せるようになりました。どれだけ納期が厳しくても、仕事を断らずに済むようになり、新しい案件にもつながっています。
また、カラー造形を活かして視認性を高めた治具を作ることで、作業者のミスや確認時間が大幅に減りました。作業のしやすさにも大きく貢献しています。
さらに、試作治具の外注依頼も増え、導入から約3か月で本体代を回収できました。複雑な形状で従来は難しかったポリカーボネートの試作も、3Dプリンタなら綺麗な造形ができるため、いきなり3次試作から進められる可能性も見えています。
改善された治具の具体例

– 実際にどのような治具を改善されたのでしょうか?
①ハーネス確認治具(タンクユニット用)
従来は片手でプレートを持ちながら色を確認し、取り付け時に位置がズレたり浮いたりしていました。
改善後は、ハーネスを引っ掛けるだけで色確認ができ、色の違和感が一目でわかります。誰でも自然に正しい確認ができるようになりました。
線の這わせ方も色分けし、5本用・6本用を用意することで迷う余地をなくしました。
②磁石確認治具
積まれている磁石の個数が一眼で確認できるジグを制作。
③ミドルプレート取り付けジグ
配線色が赤・青・緑で区別されていますが、従来は位置間違いが多発していました。
色分けしたジグにより初心者でも間違えなく取り付けられるようになりました。
④タンクユニット確認治具
向きが非常にわかりづらかったため、0.2mmノズルとビジョンエンコーダーを使って精度を高め、逆向きにはハマらない構造に改良。
⑤ビス取り付けジグ(黒)
ビスを打つ際、無意識に斜めになってしまう不良が多くありました。
そこで、ビスと同じ隙間幅にして“まっすぐしか通らない”構造に。位置確認もしやすく、ドライバー保持もできるため不良が大きく減りました。
今後の展望
– これから目指されることは?
これまでは、形状や加工方法の制限、コストの壁でお断りしていた案件もありました。しかし3Dプリンタの導入により、外部業者を通さず対応できる範囲が広がり、より安価に提供できるようになっています。
相談を受けた段階で「こういう作り方もできますよ」と提案の幅が増えたことで、今後はもっと色んな仕事につなげていきたいと考えています。
本日は貴重なお話をありがとうございました!
組織情報
株式会社ADVANCE
設立:2009年
ホームページ:https://advance-mie.com/
※文中記載の組織名、所属、役職、サービス名などはすべて2025年10月取材時点のものです。



