【活用事例】国立情報学研究所 様
- 2025.4.25

導入事例の概要
導入の目的
3Dプリンターの買い替えによる 制作の幅の拡大
導入の背景
元々、FLASHFORGEのCreator3 Proを導入して活用していた。
しかし、より精度の高い印刷や軽くて強度の高いフィラメントをする必要性が出てきたり、従来の機種ではカバーできない要求も出てきた。そういった要求にも応えうる機体として、Onyx Oneを導入することとなった。
目的 | 制作の幅の拡大 |
---|---|
業種 | 研究所 |
エリア | 関東 |
インタビュー
この度、Markforged製3Dプリンター「Onyx One」を導入いただいた国立情報学研究所 志垣様にインタビューを実施させていただきました。
国立情報学研究所では、以前よりFLASHFORGE製の3Dプリンター「Creator3 Pro」導入していましたが、より精度の高い印刷をできるようにしたり、より強度が高く軽量なフィラメントを印刷できるようにするため、今回新たに「Onyx One」を導入いただきました。

より高精度で、軽量かつ高強度の印刷をするため「Onyx One」を導入
– まずは国立情報学研究所では、どういったことをしているのか教えてください。
国立情報学研究所は、その名の通り「情報学」を基礎論から最先端の技術まで、幅広い分野の研究をしている機関です。その中でも私は「生物模倣ロボティクス」という生物の仕組みをモデル化して、ロボットや人口システムに適用するための研究をおこなっています。
例えば、糸を作ることで知られている蚕(カイコ)は、実はニオイの探索能力に非常に優れています。この能力をロボットに活用することによって、被災地で埋もれてしまって探しにくい要救助者を、ニオイを辿って発見できたりします。
– Onyx Oneの導入前に課題に感じていたことを教えてください
以前はFLASHFORGE製の3Dプリンター「Creator3 Pro」を導入して使用していました。この機種でもかなり精度高く印刷できていたのですが、昆虫サイズの非常に小さなものを印刷しようとすると、どうしても精度がもっとほしいという風になりました。
また、ドローンの制作などもおこなっているので、より軽く、より丈夫な部品を作る必要性も出てきました。その必要性を満たせるフィラメントも扱えるという点を踏まえて「Onyx One」が候補としてあがり、実際に導入することとなりました。
使用経験、評判の高い「Onyx One」を選択
– Onyx Oneを選んでいただいた理由を教えてください
出身である東工大のラボでもOnyx Oneが導入されており、元々そこで使用していたのでスペックなどが十分であることは知っていました。それにくわえて、他の研究所や会社でも導入されているということを聞く機会があり、色々なところで導入されているということは、それなりの理由があるのだろうということも決め手の1つになりました。
実際に導入してからは、主にロボットの部品製作で活用しているのですが、非常に精度が高く、期待通りの性能ということでたくさん使わせていただいてます。
– ありがとうございます。今後はどのように活用していこうというビジョンはありますか。
蚕(カイコ)だけではなく、ショウジョウバエや蚊などのもっと小さい生物のために、より細かく強度が高い部品の印刷もやっていきたいと思っています。現在の形式のドローンだと積載重量が少ないという課題があるので、そこを解消できるような羽ばたき型のドローンの開発などに活用したいと思っています。
ギャラリー
組織情報

国立情報学研究所
設立:1973年
ホームページ:https://www.nii.ac.jp/
〒101-8430 東京都千代田区一ツ橋2-1-2
※文中記載の組織名、所属、役職、サービス名などはすべて2025年3月取材時点のものです。