妥協なきマルチマテリアル
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従来の単一ノズル方式のマルチマテリアル印刷では、フィラメント切り替え時に残留素材を除去するため、パージが必要でした。
Vortek は、ホットエンド全体を交換するインテリジェントなホットエンド交換システムによってこの問題を解決します。
これにより、より高速でクリーン、そして廃材の少ないプリントを実現します。

Vortek システムは、高い信頼性を誇る AMS(自動材料供給システム)とシームレスに連携し、フィラメント交換の工程全体を完全自動化します。
ツールヘッドにフィラメントを手動でロードする必要はもうありません。
Vortek システムは、フィラメント情報をホットエンド内のメモリに保存でき、各ホットエンドに対して正しいフィラメントが確実に割り当てられるよう管理します。
7種類を超えるフィラメントを使用する場合でも、システムがパージ廃材を最小限にする最適な組み合わせを自動で計算します。
交換されるのはホットエンドのみのため、ビルドボリュームを大きく損なうことなく、最大6つの交換可能なホットエンドを搭載できます。
つまり、より多くの素材、より多くの色、そしてより多くの可能性を1回のプリントで実現できます。

業界をリードするBambu Labの誘導加熱技術により、ノズルは8秒で目標温度に到達します。
これにより、従来方式と比べて、素材切り替えごとの予熱時間を大幅に短縮できます。
信頼性に対する高い基準から、酸化や接続不安定の原因となる接触式金属ピンを廃止しました。
安定した高周波接続を実現する非接触ソリューションを開発し、精密な温度制御とインテリジェントなホットエンド同期の基盤を確立しました。

ツールヘッドの数で色数が制限される従来のツールチェンジャー方式とは異なり、H2Cは並列接続したAMSユニットを通じて、最大24種類の材料をサポートします。
さらに、インテリジェントなアルゴリズムがフィラメントとホットエンドの割り当てを最適化し、パージ廃材を最小限に抑えながら、優れたマルチカラー・マルチマテリアル造形を実現します。

シームレスなエンクロージャーと適応型エアフローシステムにより、H2Cは高性能素材の造形に求められる安定したチャンバー温度を維持します。 さらに、空気をろ過して、作業環境を清潔かつ安全に保ちます。

誘導式ノズルオフセットキャリブレーションは完全自動。
手動操作も、キャリブレーションプレートも、追加設定も不要です。
わずか数分で、H2C は ノズルオフセットを 25ミクロン以内の精度で正確にキャリブレーションします。
H2CのVortekシステムでは、6本の交換式ホットエンドのうちの1本を特定のフィラメント専用に割り当てることが可能です。
これは高価なエンジニアリング素材を使う際に大きなメリットとなります。これにより、プリントごとに優れた一貫性と信頼性が確保されます。
さらに、各ホットエンドはフィラメント情報を自動で記憶できるため、次回同じ素材をロードする際には、瞬時に正しいホットエンドに割り当てられます。

PMSMサーボエクストルーダーは最大10kgの押出力を発揮し、ステッパーモーター比で70%増加。これにより、高流量押出時の安定性が大幅に向上します。
さらに、Bambu Lab独自のサーボアーキテクチャは20kHzで抵抗と位置をサンプリングし、フィラメントの摩耗や詰まりをリアルタイムで能動的に検出します。
H2Cはビジョンエンコーダーで、距離に依存しない50μm以下のモーション精度を実現します。これは人間の髪の毛よりも細かい精度です。
さらに、キャリブレーション時に発生する機械的なドリフトを自動で補正し、時間が経っても一貫した精度と最高性能を維持します。
*オプションのビジョンエンコーダーが必要です。
H2Cは、エクストルーダーのサーボモーターとノズルに搭載された高解像度渦電流センサーの両方を活用して押出動態を感知します。 これにより、精密な押出制御と各フィラメントのPressure Advance(PA)パラメータの自動キャリブレーションが可能になり、滑らかな表面と、よりクリーンでシャープなエッジを実現します。

システム内の7本すべてのノズルは、最大350°Cに加熱可能。
これにより、すべてのフィラメントラインナップを、任意のノズルでプリントすることができます。

H2Cの65°Cに加熱されたチャンバーは、反りや変形を最小限に抑え、高性能・高温フィラメントの層間接着性を向上させます。

H2Cの三段階フィルターシステム は、エンジニアリングフィラメントでのプリントに欠かせません。
G3プレフィルター、H12HEPAフィルター、ココナッツ殻活性炭フィルターの強力な組み合わせにより、エンジニアリング素材から発生しやすい臭いや有害微粒子を効果的に抑制します。

H2Cは59個のセンサーと4台のカメラによるコンピュータビジョンシステムを搭載し、Bambu Lab独自のニューラルアルゴリズムによって統合制御されています。
プリント中、このシステムはインテリジェントなリアルタイム診断を提供し、微細なプリント異常でさえも発生時に検知します。
専門知識がなくても、問題解決はプリンターが自動で行います。
*「59個のセンサー」とは、バードアイカメラと6つの誘導ホットエンドを備えたフル装備のH2Cレーザーエディションを指します。

H2Cにはマクロレンズを備えたAI搭載ノズルカメラ が搭載されています。
このインテリジェントな監視システムは、押出パターンを継続的に追跡し、素材の付着、フィラメントのずれ、押出不良を即座に検知します。

各プリント前に、H2Cのビジョンシステムが印刷前の全体チェックを実施。
ビルドプレート上のゴミをスキャンし、プリント開始設定を確認します。
すべて自動で検証されるため、安定した状態でプリントを開始できます。

H2Cのチャンバーは、全体が難燃素材で構成されており、エンクロージャー全体にわたって堅牢な受動的防火保護を提供します。

H2Cは、すべての加熱部品に対して高度なクローズドループ温度制御システムを採用。
複数のセンサーからのリアルタイムデータを常時照合することで、安定かつ精密な熱管理 を実現します。
これにより、最適な温度範囲内で効率的かつ安定して稼働できます。

H2Cは、あらゆるデバイスからのリモート操作に対応したクラウド接続を提供します。
セキュリティが重要な用途では、完全オフライン機能も備えており、物理的にネットワークから隔離した環境でも使用可能です。
ユーザーは、インターネット接続なしでプリンターの操作、ファイル送信、ファームウェア更新を行えます。
さらに、上級ユーザー向けには開発者モード(Developer Mode)が用意されており、MQTTポートへのアクセスを通じてサードパーティ製コンポーネントやソフトウェアとの統合が可能です。
*安全プロトコルにより、レーザーおよびカッティング機能を使用する場合は開発者モードを有効にできません。

| メーカー | Bambu Lab |
|---|---|
| モデル名 | H2C |
| 造形方式 | 熱溶解積層方式 |
| 造形サイズ(幅×奥行×高さ) | 左シングルノズル印刷:325×320×325 mm³ 右シングルノズル印刷: 305×320×325 mm³ デュアルノズル印刷:300×320×325 mm³ 2ノズル合計ボリューム:330×320×325 mm³ |
| 本体・外装 | アルミニウム、スチール、プラスチック、ガラス製 |
| 本体サイズ | 492×514×626 mm |
| 本体重量 | 32.5 kg |
| エクストルーダーギア | 硬化鋼 |
| ノズル | 硬化鋼 |
| ホットエンド最高温度 | 350 ℃ |
| 対応ノズル径 | 0.2 mm、0.4 mm、0.6 mm、0.8 mm |
| フィラメントカッター | 内蔵 |
| フィラメント径 | 1.75 mm |
| エクストルーダーモーター | Bambu Lab 高精度永久磁石同期モーター |
| 対応ビルドプレートタイプ | テクスチャ付きPEIプレート、エンジニアリングプレート |
| ヒートベッド最高温度 | 120 ℃ |
| ツールヘッド最高速度 | 1000 mm/s |
| ツールヘッド最大加速度 | 20,000 mm/s² |
| ホットエンド最大流量 | 40 mm³/s(テスト条件:直径250 mmの円形モデル、外壁1周、 Bambu Lab ABS、印刷温度280 ℃) |
| アクティブチャンバーヒーター | 対応 |
| チャンバー最高温度 | 65 ℃ |
| プレフィルター等級 | G3 |
| HEPAフィルター等級 | H12 |
| 活性炭フィルタータイプ | 粒状ヤシ殻 |
| VOCフィルター | あり |
| 粒子状物質フィルター | 対応 |
| パーツ冷却ファン | クローズドループ制御 |
| ホットエンド冷却ファン | クローズドループ制御 |
| メインコントロールボード冷却ファン | クローズドループ制御 |
| チャンバー排気ファン | クローズドループ制御 |
| チャンバー内循環ファン | クローズドループ制御 |
| 補助パーツ冷却ファン | クローズドループ制御 |
| ツールヘッド強化冷却ファン | クローズドループ制御 |
| 対応フィラメント | PLA、PETG、TPU、PVA、BVOH、ABS、ASA、PC、PA、PET、PPS カーボン/グラスファイバー強化PLA、PETG、PA、PET、PC、ABS、ASA、PPA、PPS |
|---|---|
| ライブビューカメラ | 内蔵:1920×1080 |
| ノズルカメラ | 内蔵:1920×1080 |
| ツールヘッドカメラ | 内蔵:1600×1200 |
| BirdsEyeカメラ | 内蔵:3264×2448(レーザーエディションに搭載) |
| ドア開閉センサー | あり |
| フィラメント切れ検知センサー | あり |
| フィラメント絡まり検知センサー | あり |
| フィラメントオドメトリ | AMS使用時に対応 |
| 停電復旧機能 | 対応 |
| 許容電圧 | 100–120 VAC / 200–240 VAC、50/60 Hz |
| 最大消費電力 | 1800 W(@220 V) / 1250 W(@110 V) |
| 平均消費電力 | 200 W(@220 V) / 220 W(@110 V)(シングルノズル印刷PLA) |
| 動作温度 | 10℃〜30℃ |
| タッチスクリーン | 5インチ 720×1280 タッチスクリーン |
| ストレージ | 内蔵 8 GB EMMC、およびUSBポート |
| 操作インターフェース | タッチスクリーン、モバイルアプリ、PCアプリ |
| モーションコントローラー | デュアルコアCortex-M4とシングルコアCortex-M7 |
| プロセッサ | NPU搭載クアッドコアARM |
| スライサー & ソフトウェア | Bambu Studio、Bambu Suite、Bambu Handy Super Slicer、PrusaSlicer、Curaなどの標準Gコードを出力するサードパーティ製スライサーも対応(ただし一部の高度な機能は非対応の場合あり) |
| 対応OS | MacOS、Windows、Linux |
| イーサネット | 利用不可 |
| 無線LAN | Wi-Fi |
| ネットワークキルスイッチ | 利用不可 |
| 取り外し可能なネットワークモジュール | 利用不可 |
| 802.1Xネットワークアクセス制御 | 利用不可 |
| 動作周波数 | 2412~2472 MHz、5150~5850 MHz(CE/FCC) |
| Wi-Fi送信出力(EIRP) | 2.4 GHz:<23 dBm(FCC)、<20 dBm(CE/SRRC/MIC) 5 GHz バンド1/2:<23 dBm(FCC/CE/SRRC/MIC) 5 GHz バンド3:<30 dBm(CE)、<24 dBm(FCC) 5 GHz バンド4:<23 dBm(FCC/SRRC)、<14 dBm(CE) |
| Wi-Fiプロトコル | IEEE 802.11 a/b/g/n |
※ ヒートベッドが必要な温度に素早く到達するよう、プリンターは最大出力を3分以内に制限して動作します。
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